宝塚歌劇団花組「金色の砂漠」感想2

宝塚

こんにちは、ゆんです。

今日も今日とて「金色の砂漠 解釈」とぐぐりながら過ごしています。

前回の記事はこちらです。

前回書ききれなかったことを、今回綴ろうと思います。

盗賊たちとの関係

一本物だったら、もう少し膨らめられたと思うのが花野さん演じるラクメとの関係。戴冠式直前でタルハーミネ様がいないというシーン、少し新王妃に嫉妬している?ところがかわいらしい。でもやはりギィはタルハーミネ一筋であって欲しいから余計な描写はいらなかったかも・・・

それより、水美さんが演じるザールの出番がもう少しあってほしかったなあ。というわけで、盗賊の場面を膨らめるならば恋愛よりイスファンディヤールが強くなる過程を描いて欲しかったと思いました。

続・タルハーミネ様とテオドロス様

再び王女夫妻の話題です。

後半、イスファンディヤールが攻めてくるところで彼ら夫婦の関係性が明らかになってきます。もしギィが結婚式前夜にあのようなことを起こさなくても、遅かれ早かれテオドロス様はギィのことで頭を悩ませて一悶着起こすでしょうから、タルハーミネ様と真にうまくいくことはなかったと思いますが、彼らが求めていたことが違っていたからなんですね。

いよいよ盗賊たちが城の中へ攻めてきて、タルハーミネ様が「大切なのは城でも命でもない、おわかりにならないの」とテオドロス様に問うとき、彼女が求めていたのは間違いなく「誇り」でしょう。もっとも象徴的なのが一人で銀橋渡りしながら「誇りにのみ生きる」を歌うとき。歌詞を聞くと、「愛など捨て去り 誇りにのみ生きる」「静かに生きる 夜のように 誇りにのみ生きる」とこれ、イスファンディヤールの配置も、完全に愛=憎しみ🆚誇りじゃないですか〜〜〜〜(知ってた)

そうやって考えると、テオドロス様が「誇りにのみ生きる」を歌いながら「富こそ全て」と全く別の歌詞で歌っているのもそういうキャラなんだなって納得します。フィナーレでは「誇りにのみ生きている」と歌っているのがなんだか不思議。

ただ、やはり国を支配する立場であること、その誇りと愛が共存できないというのがやっっっぱり悲しい。

ジャハンギール王がアムダリヤ様を愛したことは「失策か」と言って成敗されるし。ジャーとビルマーヤ様がうまくいったのも、後継者じゃないからということもあるんでしょうね。

余談ですが、わたしは「誇りにのみ生きる」の最初の音が「金色の砂漠」と同じなためにいつも間違えてしまいます笑

和み担当:ブリーとシャラデハ様

こんな悲しいお芝居の中にも、クスッと笑える和み担当がいます。ブリー(瀬戸さん)・シャラデハ(音さん)は「あのやろう次はやり返してやる!!!」と言いながらまるでトムとジェリーみたいな追いかけっこ。最後は足を踏まれて追い払われていますし。そういう小芝居を見ているとほんとに何度見ても飽きない。

今も輝く2人のトップ娘役

仙名さんは昨年春に惜しくも退団されてしまった( CASANOVA、ライビュだけでも見に行けてよかった)のですが、ここに出ている中で、現在トップ娘役として活躍されているのはお二人います。華優希さんと、舞空瞳さん。

華さんはアムダリヤ様の回想としてパープルの衣装に身を包んで、また舞空さんはビルマーヤ様の幼少期としてピンクの衣装に身を包んで出られていました。どちらも当時は下級生で(舞空さんは研一さん!)セリフも一言二言なのですが、きれい&可愛い、声もすてきなのでとても印象に残っています。スローで見続けたいほど。幸運にも、今はお二人がそれぞれ主演される舞台を心行くまで観ることができるのですから、ありがたく楽しんできたいと思います(コロナウイルスの被害はやくおさまるといいなあ〜〜〜!)。

うえくみ先生の次回作が気になるけど・・・

こうしてうえくみ先生(上田久美子先生)演出の舞台について心行くまで気ままに語り倒してきたのですが、次回作というと・・・?雪組のだいきほ退団公演!これはチケット取れなさそうだなあ・・・・・今回、映像を何度も見返した中で、何度も「これを現実に心行くままに観られたらなあ」と思ったので、取りたいですが・・・雪組は前回のワンス観劇で落ちたので観に行きたい・・でも、あまり期待せずに、取れたらラッキー、取れなくても観劇レポを楽しみにしたいと思います。

お読みくださりありがとうございました。

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